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痛みを斬る

症例15中松和也さん(48)=中華料理店経営

24時間の神経ブロック
中松さんの場合、肝臓がんは腰椎から肺に転移して、腰と背中に激痛が走るようになりました。がんが骨に転移しますと骨の周りの神経を蝕み、激しい痛みを伴うようになります。中松さんはそのがん性疼痛の典型的な一例でした。

中松さんは平成10年に来院しました。末期症状の中松さんは、入院先の病院では毎日麻薬の座薬を2つ使っていましたが、痛みに耐えられません。麻薬を使っている。ということは、早く死なせたいという意味さえ含みます。中松さんは、麻薬を使っているために、血圧がかなり低くなっていました。

私は、がん患者に麻薬は使いません。麻薬を使うのは最後の手段です。それも、最小限にしか使いません。私は、座薬麻薬をすぐに打ち切り、延命を図りました。中松さんにはチューブを挿入し、ポンプをつけた24時間の持続硬膜外ブロック療法を施すことにしました。

中松さんにも、非麻薬系の痛み止めのブプレノルフインを混注したところ、痛みはほとんど取れてきました。数日後には座薬を必要としないほどに痛みが取れはじめ、神経ブロックが効きはじめました。血圧はかなりあがり、元気を取り戻してきました。

亡くなる1週間前には、神経ブロックだけでは痛みに耐えられなくなり、最終手段として座薬の麻薬と神経ブロックを併用して痛みから開放しました。

中松さんの症例はがん性疼痛の典型的な一例です。末期がん患者の治療は、とれる限り痛みを摂ることが重要です。しかしがん専門医は、痛みを取る専門医のペインクリニックに患者を紹介することなく、患者を抱え込んでいるケースをよく見かけます。これが今後の大きな課題です。

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