ご予約 TEL:03-6262-1351 (ペインクリニック・美容皮膚科)

※ご予約随時承っております。

痛みを斬る

症例14岡田栄子さん(62)=主婦(仮名)

悲劇の診断で激痛が始まった。
岡田さんが来院したのは2005年3月でした。岡田さんは乳がんから全身にがんが転移していましたが、初期の段階ではがんに気づかず、末期になって発覚しました。

乳がんを発症したのは、2000年で彼女が57歳の時でした。胸にしこりがあったので検診をしたところ「良性の乳腺症なので心配ありません」という診断で結果的に、早期がんの発見を見落としました。

1年後、岡田さんは尿に血が混じり始めたため、異常に気がつきました。大学病院の泌尿器科で検査したところ、腎臓がんという診断を下されました。しかし、「まだ手術までは必要ない!」との判断で、※抗がん剤を投与しながらがんの治療に当たりました。治療していくうちに腎臓のがん細胞も小さくなり、経過は良好でしたが、一方では見落としていた乳がんがじわじわ大きくなり始めていました。

乳がんから腎臓がんに転移いたのかどうかは、いまだにはっきりしません。腎臓がんが発見されたときに、乳がんも確認されましたが、まだしこりが小さかった上、抗がん剤も飲んでいたので積極的な治療には取り組みませんでした。「症状が出れば調べましょう」という判断が、致命傷になりました。

再び血尿が出始めた岡田さんは、がんセンターで受診したところ、合併症としてあらためて腎臓がんと乳がんが進行しているという診断を受けました。その際に医師から「以前から症状があったのではないですか?どうしてここまで放っておいたのですか?」と言われたとき、絶望的に気持ちになりました。

彼女は乳がんの手術をすべきかどうか悩みました。手術を避け、再び抗がん剤による治療に入りました。ここでも手術を避けた判断ミスがあったのかもしれません。激しい抗がん剤の副作用で、髪の毛が抜け、倦怠感が続き、抗がん剤の副作用はあらゆる場所に出てきました。

60歳になった岡田さんは、ついにがんによる痛みに襲われるようになりました。腰痛を感じた彼女は、整形外科に行き、造影剤を入れて腰の検査、骨の検査をしたところ「まったく転移はしていない」という診断でした。なんとも悲しい診断でした。しかし、しばらくすると背中が痛み出し、整形外科とがんセンターの対応に不信感を抱き始めました。インフォームドコンセントが不充分だったのでしょう。

すでに痛みが全身に波及していました。彼女は町の整骨院にや整形外科でもらった湿布を貼ったりして治療を受けましたが、痛みはまったく取れません。本人はがんから来ている痛みではないかと、うすうす考えていましたが、転移はしていないという医者の言葉を信じてしまいました。ここが最大の悲劇の診断でした。

小林ペインクリニックTOPへ戻る

Copyright © Kobayashi Pain Clinic Tokyo All Rights Reserved.

tel

MENU