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神経ブロック療法とは?

患者さんが苦痛を伴う症状のひとつに「疼痛―痛み」があります。痛みの感じ方は人それぞれで、表現する言葉も100種類を超えると言われています。また、同じ痛みでも強く感じる方とあまり気にならない方がいます。痛みの為に何もできないくらいになる方もいれば、痛みから気をそらすために他のことに集中する方もいます。痛みは感覚的にも感情的にも不快な体験です。その程度は本人にしか分からず、どのような表現をするか、どの程度の痛みであるかを測定する必要があります。「痛みの特徴、感じ方などの受け取り方の違いはどのような状態から起こるのか?」という、痛みの仕組みについてご説明しましょう。

痛みの仕組み

痛みは、神経の末端が刺激され、その刺激が脳に伝わることで感じる症状です。細胞が何らかの刺激を受けたときに発痛物質といわれるセロトニンやアセチルコリンなどが分泌されます。この物質が末梢神経に届き、脊髄から脳内へと到達する段階でどの部分に痛みを感じたかを判断します。この伝達路の途中に障害が起きている場合は十分な情報が伝わらないことがあります。痛みはその種類によって大きく二つに分けることができます。鋭い痛みとしてケガをしたときの「チクっとした痛み」「きりきりした痛み」、鈍い痛みとして頭痛や腰痛、神経痛の「ズーンとした痛み」「ずきずきした痛み」です。この二つは神経から脳への伝達路が異なります。最近の研究で、この痛みが伝わるスピードは約15倍の違いがあり、鋭い痛みでは秒速30mともいわれています。神経痛などの慢性的な痛みは鈍い痛みが断続的、あるいは継続的に感じるため対応が厄介な痛みのひとつです。

痛みの治療を行うペインクリニック

痛みに対する治療を行う診療科は主に麻酔科で、ペインクリニック外来として設立されているところもあります。痛みはその原因となる疾患がはっきりと診断できる場合とそうでない場合があり、原因を特定するために、CTやMRIなどいくつかの検査を行います。また、同時に痛みを抑えるための治療を行います。その治療は鎮痛剤などの薬剤を使った治療、痛みの中心となる神経に働きかける神経ブロック治療、温熱、電気を用いた理学療法などがあり、単独、または混合して行います。また人によってはストレスケアを含めた認知行動療法を組み合わせることもあります。

肩が痛い!腰が痛い!その痛みを取るなら整形外科?麻酔科?

疾患からくる痛みの場合、まず最初に疾患の治療を行います。このときに補助的に鎮痛薬を使用することもありますが、疾患の治癒に伴って徐々に痛みが軽減します。ケガや骨折など急性の痛みの場合がこれにあたります。年齢的なもの、長期間の負荷によって起こる慢性的な痛みは原因や誘因がいくつも重なり合っているため、治療だけでは改善せず、痛みをとる治療を行う必要があります。

それでは、肩や腰の痛みの場合、整形外科と麻酔科…どちらを受診すればよいのでしょうか?病院ではまず原因となる疾患を特定するためにいくつかの検査をします。骨折や神経の圧迫などの病状が見つかった場合には整形外科での治療が必要となります。しかし、肩や腰の痛みの場合、レントゲンで異常が見つからないことも珍しくはありません。そのため、対症療法として温熱や電気といった理学療法と湿布や鎮痛剤といった薬剤療法が中心となります。実際には、痛みが出現した時期から、急性期、慢性期、回復期と分類しその時期に応じた治療を行います。放っておいて痛みが減る、治るということはありません。同じ治療をずっと行っても症状改善しない場合は見立てがずれていることもありますのでセカンドオピニオンを考えることも必要となります。

神経ブロック治療について

湿布や鎮痛薬などで十分な効果を得ることが難しい痛みに対して神経ブロック治療を行うことがあります。神経ブロック治療については、受ける患者さんも施術する医師も不安を持っていることがあります。しかし、しっかりとした技術で的確な処置を行うことで、内服薬では得ることのできない効果を感じることができます。治療が必要な部位を選んで施術することができるため、全身的な副作用が少ない、眠気などの影響が少ないなど負担が少ないこともあります。一度神経ブロックを経験した患者さんの中には、その後もすすんで神経ブロック治療を希望される方がいます。主に局所麻酔薬を使用しますが、特殊なブロックとして、アルコールやフェノールなどの神経破壊薬などを使うこともあります。薬剤を使用せず穿刺刺激で治療効果を期待するものもあります。また、直接的なブロックと異なり、高周波熱凝固や脊髄刺激療法、胸腔鏡下交感神経切除術、骨髄減圧術などといったブロックの手技を用いた治療法もあります。

痛みの種類とブロックの効果

痛みの種類によっては服薬による鎮痛効果を得ることが難しいものがあります。神経ブロックは、神経薬剤などを用いて痛みを感じる経路を遮断することを目的としています。ブロック治療はその部位によって大きく4つの種類に分けることができます。

1 感覚神経の遮断
痛みの原因に炎症と、それに伴う神経の興奮があります。末梢で痛みが持続することで中枢神経が興奮し、より感受性が高まります。そのため、末梢神経の興奮を抑えるために行うブロックがこれにあたります。肋間神経痛や三叉神経痛などに対する治療方法です。局所麻酔薬を使い一時的に楽にするものと神経破壊薬を使い長期的に作用させることができます。

2 交感神経機能の遮断
神経末梢の虚血状態が発症の原因となっている場合などは神経ブロック治療を行うことで血流改善するため症状が改善することがあります。大部分の血管は交感神経支配を受けているため、虚血や血流障害が痛みの原因となっている場合には効果のある治療方法です。末梢性顔面神経麻痺や突発性難聴などの治療がこれにあたります。また、癌疼痛治療として腹腔神経叢ブロックが実施されています。交感神経機能の遮断により発汗が抑制されるため多汗症の治療としても有効です。

3 運動神経の遮断
筋肉の異常な興奮、運動に対して行う治療です。運動神経をブロックすることでその動きを抑えることができます。顔面痙攣などの治療がこれにあたります。

4 痛みの悪循環の遮断
痛みを感じると末梢の神経から脳へ伝達信号が送られます。信号を受けた脳は、交感神経や運動神経へと信号を発信します。これにより血管が収縮し虚血状態に、筋肉が緊張し興奮した状態となります。さらに痛みを強く感じることで発痛物質が多く作られるという悪循環を生み出します。高速で回転している痛みの循環にブレーキをかける役割をもっています。硬膜外ブロックなどで知覚、運動、交感神経に働きかける治療法です。

神経ブロックは怖くない!~ブロック治療に抵抗のある方へ~

神経ブロック治療は、直接神経に針を刺すというイメージを持っている方がいるようです。痛みを感じている神経そのものを目標として針をすすめますが、実際にはその周辺に薬剤を注入することで浸潤させるものや、神経を包んだ鞘の中に薬剤を注入するものがあります。痛みの部位や疾患により用いることのできる治療方法、効果的な薬剤があります。長引く痛みで日常生活に支障が出る前に一度ご相談ください。

ターミナルケアとペインクリニック
誰にとっても痛みという感覚はつらいものです。ペインクリニックでは、さまざまな痛みに対応しています。なかでも全身の痛み、苦痛を伴う悪性腫瘍による疼痛、ターミナル期の患者さんのケアは大切です。全身の痛みは死への恐怖につながり、さらに感覚を鋭敏にさせていきます。できるだけ痛みをとった楽な状態で日常生活を送ることができるよう取り組むことがペインクリニックの課題であると考えます。直接的な疾患の治療が難しい、服薬での鎮痛効果が得られない場合にも効果が期待できる治療法のひとつです。痛みが軽減することで在宅でのケアが可能となります。最期までより充実した人生を送ることができるよう痛みの治療を行います。

患者さんへ

痛みは人によってさまざまです。また明らかなケガなどがない場合、他人には理解してもらうことが難しいという心の痛みもあります。これくらいの痛みがそのうち治ると考えている方、どうせ痛みはとれないと感じている方、長引く痛みで生活に支障がでている方、ぜひ一度ペインクリニックまでご相談ください。疾患や状態に合わせた痛みの治療をご提案させていだたきます。

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